「内観法」は、過去の出来事について期間を区切って(※1)
特定の人物(※2)に対する自分の心のありようを、
みっつの視点から、ひも解いていく日本生まれの心理療法です。
みっつの視点は「内観3項目」と呼ばれ、
・してもらったこと(お世話になったこと)
・して返したこと
・迷惑を掛けたこと のみっつを指します。
内観法では、この「内観3項目」が非常に重要です。
その理由は、人は他人にしてもらったことよりも、
他人から迷惑を掛けられたことの方に、その時に感じた怒りなどの
「負の感情」の強さに比例して、強く執着するものだからです。
ですが、そのことが無意識の中で重荷となり
のちの人生に、思う通りにいかないことを生ずる原因となります。
そこで「内観法」では、上記のような手順で、ひたすら現在の自分の目で、
その当時抱いた「負の感情」を抜きにして自らの過去を振り返ることで、
真実を見出して、その出来事や相手に対する執着を手放していきます。
※1 期間は、概ね3年が通例。
目的に合わせて、日、週、月、年ごとに思い出す。
※2 特定の人物は、ひとり決める。
そのひとりについて、現在までたどることが通例。
<誤解>
「過去の嫌な出来事(相手)の記憶 + 負の感情」への執着
↓ ↓
<理解>
「内観3項目」の観点からの過去の想起と整理
過去の出来事の真実の発見
過去の出来事の認識の転換
↓ ↓
<和解>
執着からの解放
執着からの解放は、過去が重荷とならないこと。
つまりは「今に引きずらなくなる」ということです。
過去の出来事から得た経験は
本来、今を生きる糧として生かされる宝物であるべきでしょう。
でも、その経験は、
時として、あなたの行動を消極的にすることがあります。
また、思考を制限したり、ある考え方に固執させてしまうかも知れません。
記憶として薄らいだ過去の出来事や経験でも、それが足枷となって今に影響するなら
それは、とても辛く、言い方を変えればもったいないことかも知れません。
内観は、みっつのテーマを思い出すという、シンプルな自己観察を主体としています。
過去の出来事を客観的に思い出すことで、自分自身を見つめ直す機会を得ることが出来ます。
つまり、それは過去の経験からたくさんの宝物を発見する方法でもあるのです。
思い出すことは、内容によっては苦しく辛いこともありますので
そんな時は中断し、「苦しくなる内容は避けて」取り組んでいきます。
心のありようをひも解きますが、思い出したくないことを思い出す必要はありません。
守るルールは「客観的な出来事だけ思い出す」。そして淡々と行います。
内観法の研修と体験 菜のはな 代表 岩田圭司
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